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AIに自分の声で歌わせる方法

歌声を一度クローンすれば、既存の曲もAIで作った新曲も自分の声で歌い直せます。手順、設定、実例を紹介。

by RaoMusic
自分の歌声をクローンする
AIに自分の声で歌わせるため、自宅で歌を録音する歌手

結論: AIに自分の声で歌わせるには、まず自分の歌声をクローンします。AIボイスモデルに自分で歌った録音を8〜15分渡し、声色を学習させます。次に、曲のボーカルをそのモデルに通すと、AIがあなたの声で歌い直します。メロディとタイミングは、たいてい原曲にかなり忠実です。既存の曲(AIカバー)でも、AIで作った新曲でも使えます。

この記事では「自分の声で1曲歌わせる」までの流れに絞って、手順、押さえるべき設定、この技術にまだできないこと、そして実際に聴けるビフォーアフターを紹介します。ボイスモデルの学習の仕組みはRVCモデルの解説を、カバー機能の詳しい使い方はAIカバー曲ジェネレーターのガイドをご覧ください。

AIは本当に自分の声で歌えるの?

歌えます。ただし大事な限界がひとつあります。現在の歌声クローン(多くはRVCというオープンソースの手法がベース)がコピーするのは、あなたの声の声色、つまり音の色合い、質感、個性です。歌い方まではコピーしません。歌い回し、ビブラート、フェイク、ブレスは、すべて変換元のボーカルを歌った人のものです。

つまり結果は、「AIがあなたの声で、別の人の歌唱をなぞったもの」になります。カバー、デモ作り、覚える前に自分の声で聴いてみる、といった用途ならまさにこれで十分です。歌い回しまで自分のものにしたいなら、やはり自分で歌うしかありません。

内部で何が起きているのか気になる方は、上で紹介したRVCの解説記事でファイル構成と学習の流れを詳しく説明しています。

始める前に用意するもの

  • 自分で歌った録音を8〜15分。 複数の曲やテイクでもOKで、まとめて使われます。長さよりも、低音・中音・高音までバリエーションがあることの方が効きます。

  • 声は1人だけ。 デュエット、ハモリ、客演の歌手が入った録音は避けてください。

  • できるだけクリーンに。 伴奏は自動で除去されますが、強いリバーブ、歓声、歪みはモデルに残ってしまいます。

  • 自分の声、または使用許可を得た声。 学習前に確認があります。

静かな部屋でのスマホ録音でも大丈夫です。作り込まれたリバーブの深いミックスより、マイクに近いドライな録音の方が良い結果になります。

自宅でコンデンサーマイクに向かって歌い、ノートPCに波形が表示されている様子
静かな部屋とマイクに近い距離があれば、学習用の録音として十分です。

ステップ1:自分の歌声をクローンする

RaoMusicのAIボイスクローンで、次の手順を進めます。

  1. ボイスに名前を付けて、カバー画像を追加する。

  2. 録音を追加する。 複数のファイルをまとめてアップロードするか、ライブラリから曲を選びます。学習前に各クリップを試聴できます。

  3. 学習品質を選ぶ。 通常は標準(50エポック、150クレジット)で十分です。高品質(100エポック、250クレジット)と最高(150エポック、350クレジット)は時間がかかる割に、改善はわずかです。

  4. 自分の声であることを確認して開始する。 伴奏の除去と無音のカットが行われ、約15〜40分で自動的に学習が終わります。ページを閉じてもかまいません。

伴奏を除去した後のクリアな歌声が3分未満だった場合や、学習に失敗した場合は、クレジットが自動で返金されます。学習が終わると、新しい声で歌った短いサンプルが届くので、どれだけ似ているか確認できます。

ステップ2:歌わせたい曲を選ぶ

選択肢は2つあります。

  • 既存の曲。 ライブラリにあるほとんどの曲が使えます。自分でアップロードした曲も含め、最長10分までです。これが自分の声でのAIカバーになります。

  • まったく新しい曲。 AIソングジェネレーターでオリジナル曲を作り(自作の歌詞も使えます)、次のステップでボーカルを自分の声に変換します。フルでボーカルを録らなくても、自分が歌っているように聴こえるオリジナル曲が作れる実用的な方法です。

自分の録音と近い音域の曲を選びましょう。低く温かい声で学習したモデルに、ソプラノのメロディを自然に歌わせるのは難しいです。

ステップ3:自分の声で歌い直させる

AIカバー曲ジェネレーターを開き、「マイボイス」から自分の声を選んで曲を追加し、生成します。カバーは音声1分あたり10クレジットで、通常は数分で完成します。

知っておきたい設定は3つです。

設定役割変えるタイミング
ピッチ3つのプリセット:変更なし、または「男性から女性へ」「女性から男性へ」でボーカルを1オクターブ上げる・下げる元の歌手の声域が自分と大きく違うときに試す。ただし自分の音域を超えるメロディを完全に直せるわけではありません
ボイス強度出力をどれだけ学習した声に寄せるかまだ元の歌手っぽく聴こえるなら上げる。金属的なノイズが聴こえるなら下げる
ボーカル明瞭度元のブレスや子音をどれだけ残すかよりクリーンで「変換された」音にしたいなら下げる。言葉が不明瞭なら上げる

最初はデフォルト設定で試すのがおすすめです。各設定の効果が聴き分けられるよう、変えるのは一度にひとつだけにしましょう。

AIカバー生成ツールのイメージ図:ボイス選択、元の曲、ピッチとボイスの強さの設定
ボイスを選んで曲を追加し、必要ならピッチやボイスの強さを調整します(イメージ図)。

実例を聴く:ビフォーアフター

バーチャルシンガーのJUNOを、彼女の曲約15分でクローンし、そのクローンに彼女が一度も録音していない曲を歌わせました。まず学習に使った音声を聴いてから、同じサビを元の歌手とクローンで聴き比べてください。

JUNOが自分の曲を歌った音声(学習用音声)

「Hoax」元の歌手

「Hoax」をJUNOのクローン声で歌ったもの

カバーでは元の歌い回しとメロディがそのまま残り、声色だけがJUNOに近づいているのがわかります。自分の声でも、同じような結果になると考えてください。この例の歌手2人と曲2曲はすべて私たちがAIで作ったもので、だからこそここで公開できます。人間の声でも似た傾向になりますが、まったく同じにはなりません。

自分の声でオリジナル曲を作る方法

まだ誰も歌っていない曲がほしいなら、2つのツールを組み合わせます。

  1. 歌詞を書く、または生成する。 自作の歌詞を使っても、AI作詞ツールで下書きしてもかまいません。

  2. 曲を生成する。 AIソングジェネレーターで、自分に近いボーカルタイプ(低い声なら男性ボーカルなど)を選び、スタイルを指定して生成します。メロディが気に入ったテイクを選びましょう。

  3. ボーカルを変換する。 その曲をカバー曲ジェネレーターに入れ、クローンした自分の声で変換します。

メロディと歌い回しは生成された歌手のもの、声色はあなたのものです。いちばん自然に仕上げるには、自分でも歌えそうな音域とスタイルを指定しましょう。

仕上がりを良くするコツ

  • 音域を合わせる。 「自分の声に聴こえない」の多くは、自然な音域より大幅に高い・低い曲が原因です。ピッチの設定を試すか、キーの違う曲を選びましょう。

  • 設定ではなく学習音声を見直す。 どのカバーもこもって聴こえるなら、録音に伴奏、リバーブ、他の人の声が混ざっていた可能性が高いです。よりクリーンな音声で学習し直しましょう。

  • 変換元のボーカルはクリーンなものを。 エフェクトが強い曲、ハモリが重なった曲、ラップのアドリブが多い曲は、クリアなリードボーカル1本の曲ほどきれいに変換できません。

  • 自分の歌唱テクニックは期待しない。 あなたがビブラートを多用していても、元の歌手がそうでなければ、カバーにビブラートは付きません。

AIボイスクローンにまだできないこと

  • あなたの歌い方を覚えること。 変わるのは声色だけで、歌い回し、歌唱時のクセ、テクニックは変わりません。

  • 音域外の曲を完璧に処理すること。 学習音声にない極端な高音・低音は、苦しそうに聴こえることが多いです。

  • 完璧に分離すること。 元の曲のバックコーラスが、あなたの声やノイズとして混ざることがあります。

  • リリース用の本物の歌唱の代わりになること。 正式リリースでは今もリードボーカルを自分で録るアーティストが多く、クローンはデモや試作に使われています。

AIに自分の声で歌わせるのは合法?

自分の声をクローンするのはリスクの低いケースですが、AIや合成音声に関する各プラットフォームのルールは守る必要があります。他人の声を許可なく使うのは話が別です。同意、パブリシティ権、プラットフォーム規約の問題が生じる可能性があり、米テネシー州(Tennessee)のELVIS Actのように、声のクローンを直接対象にした法律がある地域もあります。クローンするのは、自分の声か使用を許可された声だけにしましょう。

曲そのものは別の問題で、権利が2層あります。楽曲(メロディと歌詞)は作詞・作曲者と音楽出版社のものです。さらに既存曲をもとにしたAIカバーは原曲の録音の伴奏も再利用しており、こちらはその原盤の権利者のものです。こうしたカバーを公開・リリースするには両方の許可が必要になる場合があり、プラットフォームで検出されることもあります。選択肢はAIカバー曲を合法的に作るためのガイドで詳しく解説しています。自分で生成したオリジナル曲なら、こうした問題の大半を避けられます。

よくある質問

できます。自分で歌った録音8〜15分でAIボイスモデルを学習させ、曲のボーカルをそのモデルに通します。AIはたいていメロディとタイミングをなぞりながら、歌手の声色をあなたの声に近づけます。

RaoMusicでは合計8〜15分をお願いしています。伴奏を除去した後に、クリアな歌声が少なくとも3分残るようにするためです。長さよりも、音域のバリエーションの方が大切です。

選んだ品質とアップロードした音声の量によりますが、学習は約15〜40分です。その後のカバーは、1曲あたり通常数分です。

はい、それこそがボイスクローンの使い道です。ライブラリから曲を選ぶか新しい曲を生成し、AIカバー曲ジェネレーターでボーカルを自分の声に変換します。

いいえ。ボイスクローンがコピーするのは声色で、歌唱テクニックではありません。歌い回し、ビブラート、フェイクは変換する曲の元の歌手のものです。

はい。AIソングジェネレーターでオリジナル曲を生成し、そのボーカルをクローンした声で変換します。録音が必要なのは、最初の学習用音声だけです。

いいえ。ボイスモデルの学習は品質に応じて150〜350クレジット、カバーは1分あたり10クレジットかかります。学習に失敗した場合は、クレジットが自動で返金されます。

好きな曲を自分の声で聴いてみよう

RaoMusic で歌声を一度クローンすれば、既存の曲も新しい曲も自分の声で歌い直せます。学習に失敗した場合はクレジットを返金します。

自分の歌声をクローンする